在宅研修

Tだ

2人の激励は受け取ったが

かのウイルスの影響でなかなか活躍の機会は迎えられていない

 

在宅ワークで暇だったので仕事をテーマに小説を書いた

暇が続けば続編を書くかもしれない

 

タイトルは『21世紀における就業体験記録』

以下本文

  ☆

最終的にはきっちりかっちりした報告書にまとめ上げないといけないのだけれども、いまはここにとりあえずの感想を記しておこうと思う。さて、内容はもちろん題の通り21世紀における就業体験についてだ。体験プログラムのことは成人を迎えた優秀な人ならよく知っていると思う。国が主導で始めたプロジェクトで、これから大人になる優秀な若者にいろんなことを体験させてあげようというものだ。

選択肢は山ほど用意されてて、開発中のリゾート惑星、冥王星の先行居住体験にはちょっと心惹かれたし、同じ時間移動というジャンルでは戦国時代で刀を振り回すのもありかなって迷ったけど、結局は21世紀に向かうことを決めた。

21世紀は今に続く超高度文明社会が始まったころだって言われていて、その頃は、ほとんど全ての人が何かしらの仕事に就き、働いていたらしい。……毎日の暮らしの、起きている時間の大半を働き続けるってどんな感じなんだろう。人々は何を思いながら過ごしていたんだろう。僕は、そんなことがなんだかひどく気になってしまったんだ。